明確なピックアップポリシー

コントラバス用ピックアップヘッダー 我々はダブルベースの発音メカニズムについての以上のような認識を基に、どこにピックアップを取付けるかを検討しました。その結果ダブルベースの発音に関する情報が最も集中する駒の中でも、エネルギー伝達が集中する駒の2本の足に注目しました。この駒の2本の足は振動の伝達要素として最もシンプルな角柱であり、共鳴などの癖がほとんど無く非常に頑丈で安定したものです。 ベースピックアップ 横ここでさらに考えなければならないのは、振動のエネルギーは振動力と振動加速度によって伝達されるので、どちらをピックアップするかです。

ここで言う振動力とは駒が弦の振動を受けて表板を押す力のことで、振動加速度とは駒の足が表板とともにどのように震えたかと言うことです。答えは簡単でした。振動加速度はピックアップを取付けた場所(駒や表板の駒付近)の振動しやすさによって大きくも小さくもなり、ピックアップした音に癖が出やすいと言う、大きな原理的問題があったからです。振動力は外的要因に左右されにくく安定な要素なのです。

例えばビルディングの頑丈なコンクリートの柱にダブルベースと同じように駒を立て弦を張った場合は、弦の振動によるコンクリートの柱の震え(振動加速度)はほとんど無いでしょうが、駒の足を伝わる振動力はダブルベースの場合とある程度似たものとなるでしょう。

これらのことから、我々は駒の2本の足に伝わる振動力をピックアップすることにしました。その結果特有の共鳴音を持たず、広い音域に渡って倍音も含めてフラットに楽器の音をピックアップすることに成功しました。

ピエゾ素子による音楽用「振動力」センサーを開発し、駒の足を切断しその間にこの振動力センサーを挟み込むことでこの目的を達成しようと考えました。駒の足を切断し取付けるものとして弦高アジャスターが古くから使われていたので、弦高アジャスターとしての機能も兼ね備えたピックアップを開発することにしました。

結果として力学的にも非常に安定したピックアップの取付場所を得ることが出来、長期にわたる安定したピックアップ音を得ることが可能になりました。

また、ピックアップの核となる振動力センサーは振動計測用ピエゾフォースセンサーの技術をベースに設計し、厳選された計測器用の高信頼性部品を使用することによって、楽器用としてはこれまでにない高品質の製品を皆様に提供することを目指しました。

このようにして、我々はこのダブルベース用ピックアップCPS-DB型を完成させました。

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